抗がん剤は副作用が強く効きにくいという従来のイメージが変わりつつある。有効な薬剤に加えて分子標的薬の出現である。直腸癌肝転移・胃癌リンパ節転移などの著効例を提示。分子標的薬とは発がんメカニズム上、特定の分子に働く薬剤を言い、現在約100種類、今後この3倍にのぼる薬剤開発が見込まれている。例として、血管新生作動薬のアバスチンなどがある。肺がんの治療は整理されてきた。非小細胞性癌をさらに非扁平上皮癌に分類、この中で3割に効果があるとされる受性者検査を行い、イレッサなどを投薬する。食道癌では術前の化学・放射線療法が評価を得ている。胃癌については従来の5FU単独からS−1とシスプラチン併用が主流となった。そして2次治療が大切。大腸癌では、ロイコボリン(葉酸)、さらに各種分子標的薬で生存期間が延長してきた。肝臓癌についても同様。今回の講演はむしろ最先端の内容であり、質疑では吐き気・下痢副作用対策も進んでいる旨、ご説明があった。