ひとくち健康講座

寒い季節を迎えて

2002年1月

 血圧は変動します。一日のうちで20〜30mmHg(ミリメートルマーキュリー)変化しているのです。日常生活動作において、おしゃべりでは30mmHg、排便では70mmHgも上がる人がいます。さて、寒くなると体温を逃がさないように、体の表面の小さな血管が収縮し血圧が上がります。逆に、温まると血圧は下がりあmす。入浴前後で血圧を測ると分かりますが、正常な人は入浴後に下がります。脱衣所は寒く、ふろのお湯が熱いと血圧は大きく変動します。血圧が上がって下がる、この差が冬は特に大きく脳血管に負担をかけます。そのため、1・2月の寒い時期は入浴後に脳血管障害が多く発生しています。脱衣所のぬくもり程度の暖かさにするだけでも、体にはとても良いことなのです。<br> また、長ぶろは脱水を引き起こしますから、水分の補給も忘れないでください。

さとう医院  佐藤 憲弘