ひとくち健康講座

脳卒中の危険因子とは

2005年8月

 脳卒中には、血管が破れて出血する場合(脳出血・くも膜下出血)と、血管が詰まるなどして脳に血流がいかなくなる場合(脳梗塞)があります。脳卒中はひとたび発症すると、手足の麻痺や言葉の障害などの症状を残すことが多く、日常生活を送る上で大きな支障をきたし、場合によっては死に至ることもある重大な疾患です。したがって、脳卒中にならないようにすることが何より大切です。<br> 脳卒中の発症には、「こういうものを持っているとなりやすいですよ」という因子が知られていて、これらを脳卒中の危険因子と呼んでいます。高血圧や糖尿病、高脂血症、心臓病、肥満、喫煙、過度の飲酒、ストレスなどです。このような危険因子を持たないようにすることが、脳卒中を予防する上できわめて重要です。生活習慣に注意を払い、定期的に検診を受けるなどして、脳卒中の予防に努めましょう。

天童市民病院  齋藤 博文