ひとくち健康講座

あなたの腎臓は大丈夫ですか

2007年5月

 「慢性腎臓病」は尿蛋白、腎障害、腎機能低下が長期に持続する状態で、最近注目されています。慢性腎臓病の原因は慢性糸球体腎炎、糖尿病性腎症、高血圧による腎硬化症などです。
 慢性腎臓病が問題となる理由は、(1)慢性腎臓病があると心筋梗塞や脳卒中をおこす危険性が高くなる(2)慢性腎臓病が進行すると腎不全となり、血液透析などが必要になる場合がある−ことで。慢性腎臓病は自覚症状に乏しく、「むくみ」など症状が出たときは、病気が進行している場合があります。
 慢性腎臓病の早期発見のため、年一回は健診などで尿検査や血液検査を受けてください。尿蛋白陽性や腎機能低下など異常があれば放置せず、病院を受診して精密検査を受けてください。慢性腎臓病の原因である慢性糸球体腎炎、糖尿病、高血圧などを早期に発見、治療して、腎臓病の進行を抑制することが重要です。

天童温泉篠田病院  細谷 幸雄