ひとくち健康講座

関節リュウマチの話

2009年8月

        <痛みは我慢しないで早期診断を>
 関節リュウマチは、関節の腫れや痛み、手のこわばりなどを主症状とする病気です。三十から五十歳までの女性に多いのですが、どの年代や男性でもかかることがあります。さまざまな関節で症状がみられますが、手や足の関節が腫れ、痛むことが多いようです。治療せずに長い時間が経過すると関節が壊れ、動きが悪くなることがあります。関節リュウマチの診断は、実際に関節を診察するほか、レントゲン検査や血液検査などを総合して行います。診断がついた場合は、早めに薬の治療を始めます。痛みを抑える薬のほか、今では関節の破壊をくい止める薬も用いられるようになっています。症状によっては、リハビリや手術が有効な場合もあります。
 早期に診断し、早期に治療を開始することで、病気の進行を遅らせることができます。原因が分らずに関節の痛みが続くときは、早めに受診することをお勧めします。

吉岡病院  梁 秀蘭