ひとくち健康講座

「飲む点滴」経口補水液の話

2011年4月

 昨年夏は、猛暑で毎日のように熱中症が話題になりました。また、ことしの冬は感染性胃腸炎が大流行しました。日本では夏と冬一年に2回脱水症を起こしやすい時期があります。
 熱暑、感染症による発熱、嘔吐、下痢は子ども、高齢者に容易に脱水症を起こします。脱水症かなと感じたとき、真水、お茶、ペットボトルのジュースばかり飲んでも症状は改善しません。このため、経口補水液の服用が勧められます。スポーツドリンクより塩分が多く糖分が少なめな組成です。家庭で簡単に作れ準備できるので紹介します。
 湯冷まし1?と砂糖40?(約大さじ4杯)と塩2〜3?(小さじ半分くらい)とレモン果汁適量(カリウムの補給と香り付け)。これでオーケーです。急ぐときは市販の製品もありますが、待てるときは体にまた家計にも優しいのでお試しください。ただ、症状が重いときは早めに医療機関を受診してください。

塩野医院  塩野 時雄