ひとくち健康講座

C型肝炎について

2002年6月

肝炎を起こすものには、アルコールや薬剤などいろいろありますが、その中でもウィルス、特にC型肝炎ウィルスが注目されています。<br> 日本でよく見られる肝炎ウィルスは、A型、B型、C型の3種類です。B型とC型は慢性化しやすく、肝硬変や肝がんになりやすいといわれています。肝がんで年間約3万人が亡くなりそのうち約80%の人がC型肝炎ウィルスに感染しています。<br> 最近、インターフェロン治療により、このウィルスをなくしたり、減らすことが可能になりました。それが肝硬変や肝がんを減らすことになるだろうと期待されています。このウィルスに感染しても、すぐ肝硬変や肝がんになることはありません。発病まで30年から40年かかるといわれています。しかし、健康診断で陽性と出た人は、かかりつけの意思に相談されると良いでしょう。

天童市民病院  鈴木 健二