ひとくち健康講座

目薬の話

2008年11月

 <一回一滴はなかなか難しい>
 一回一錠の飲み薬は指示通りに飲むことは簡単ですが、一回一滴の目薬を指示通りにつけることは容易ではありません。なぜなら多くの場合一滴ではすまないからです。目薬の瓶が直接目に触れないように一回で命中させ、しかもまったくこぼさない。これが一番有効なつけ方ですが、なかなかこうはいきません。しかし命中しなかったり、あふれた場合は、目薬の多くが流れてしまうため、効果が半減してしまうばかりか、まぶたに薬剤成分が付着することでただれの原因になることさえあります。また二滴三滴つけないと命中しないということは、外れた分が無駄になり、あふれた薬を洗い流したり、拭き取る手間もかかります。大切にしかも効果的に使いましょう。服薬遵守ということがよく言われます。処方された薬を指示通りに使用することはとても大事で、目薬の場合つけ方一つで効果は確実に変わってしまいますのでご注意を。

真田眼科医院  真田 彰郎