ひとくち健康講座

首・肩・ひじ・手・指の話

2009年1月

<痛みを我慢しないで早期治療を>

 寒くなると、首・肩から上肢の痛みを訴える患者さんが多い印象を受けます。
 首・肩のはり・こり・痛みは、頚椎のヘルニアや肩関節の五十肩といった原因が併存することもあります。この場合、首と肩を別々に治療しなければ良くならないことになります。
 タオル絞りのとき、ひじ関節の外側から前腕にかけて痛むのは上腕骨外側上顆炎。テニスひじともいわれ、ひじバンドで治療を開始します。
 手首の親指側に痛み・はれがみられるのは、手関節の腱鞘炎です。また、親指・中指などが痛んで、無理に伸ばすと「ピョン」とバネ現象が起きるのは指の腱鞘炎。バネ指をもいわれ、テーピングで治療開始です。どちらも女性に多い代表的な狭窄性腱鞘炎です。
 早期に治療すれば、手術をしなくても治る場合もありますので、早めに専門の先生に相談してみてください。

整形外科増子  増子 邦彦