ひとくち健康講座

運転免許について

2019年4月

 普通免許の更新には0.7以上の矯正視力が必要です。眼鏡をかけることで視力の矯正が可能なこともありますが、白内障に代表される加齢性変化による視力障害の場合には治療による視力向上を目指すしかありません。
 電車やバスなどの公共交通機関による交通網の発達した大都市とは違い、地方では自由に使える車そのものが生活を支えており、その必要性は十分理解できます。一方、ここ最近運転免許を返納される方が増えてきている印象があります。これまで便利に使っていた車の運転をやめてしまうことは想像以上に勇気のいることと思います。中には高齢の自分が運転することで他人に迷惑を掛けてはいけないと常々思い悩んで夜も眠れずにいたが、思い切って運転免許を返納することで肩の荷が下りたようだ、と笑顔で話す高齢者の方もおりました。
 何より運転免許の返納は自分自身で決めることが大切で、なんだかほっとさせられた瞬間でした。

真田眼科医院  真田 彰郎